こんにちは!お風呂のアヒルです!
冬の寒さが厳しくなるにつれて、増加するのが ヒートショック による健康被害です。
ヒートショックとは?
急激な温度変化によって引き起こされる健康障害です。血圧が大きく変動し心臓や血管に負担がかかることで、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性があります。
特に高齢者は、血圧の調節機能が低下しているため、ヒートショックを起こしやすく、深刻な事態に陥る可能性も高くなります。
今回は、ヒートショックのメカニズム、危険性、そして具体的な予防対策について詳しく解説していきます。
この記事のポイント!
・ヒートショックを引き起こすメカニズム
・ヒートショックへの具体的な予防策
・ヒートショック対策グッズ
ヒートショックはなぜ起こる? そのメカニズム
ヒートショックは、主に 冬場の入浴時 に多く発生します。
暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動し、さらに熱いお風呂に入るというように、短時間で急激な温度変化を繰り返すことで、身体は大きなストレスを受けます。
具体的には、以下のようなメカニズムでヒートショックが起こります。
1.寒い脱衣所へ移動することで発生する血圧の上昇 ↑
暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動すると、急激な温度変化により血管が収縮し、血圧が上昇します。
2.血圧が上昇した状態で熱いお風呂へ入浴 ↓
熱いお風呂に入ると、今度は血管が拡張し、血圧が急降下します。
3.血圧の乱高下
このような血圧の急激な変動が、心臓に大きな負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす可能性があります。
高齢者の場合、血管の弾力性が低下しているため、血圧の変動が大きくなりやすく、ヒートショックのリスクがさらに高まります。
ヒートショックの危険性:命に関わることも
ヒートショックは、決して軽視できるものではありません。
軽度の場合、めまいや立ちくらみ、失神などの症状が現れますが、重症化すると、 心筋梗塞、脳卒中、不整脈 など、命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
実際、冬場に発生する 入浴中の死亡事故 の多くは、ヒートショックが原因であると考えられています。
消費者庁の調査によると、令和2年の「家及び居住施設の浴槽における死亡者数」は4,724人で、「交通事故」による死亡者数の2倍以上発生しています。
特に高齢者にとって、ヒートショックは 命を脅かす危険な存在 であることを認識しておく必要があります。
ヒートショックを予防するために:具体的な対策
ヒートショックを予防するためには、 家の中の温度差を少なくすること が重要です。
特に、 脱衣所や浴室を暖かく保つ ことに注意しましょう。
具体的な予防対策としては、以下のようなものがあります。
1. 室温の管理
室温管理のポイント
暖房器具を活用し、家全体を暖かく保ちましょう。おすすめは、脱衣所暖房です。
脱衣所は暖房器具、浴室は入浴前にシャワーで暖めておきましょう。シャワーを使う場合は、浴室の床や壁にもお湯をかけると、より効果的に暖めることができます。入浴後は、浴室のドアを開けておくと、室温が下がりにくくなります。寝室も暖かく保ち、布団に入る際は湯たんぽなどを活用しましょう。
2. 入浴時の注意点
・湯温は41度以下、入浴時間は10分以内を目安にしましょう。
・熱いお風呂に長時間浸かることは避けましょう。
・お風呂に入る前に、かけ湯をして身体を温めましょう。
・浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
・食後すぐや飲酒後、薬の服用後の入浴は避けましょう。
・入浴前に家族に一声かけたり、見守りをお願いするなどしましょう。
・普段から血圧や脈拍を測定する習慣をつけましょう。
3. 高齢者のための注意点
特に、一人暮らしの高齢者は、ヒートショックのリスクが高いため、周囲のサポートが重要です。
高齢者は、体温調節機能が低下しているため、若者よりもヒートショックを起こしやすくなります。
家族や地域の人は、高齢者の見守りや声かけを積極的に行いましょう。
高齢者自身も、ヒートショックの危険性を認識し、予防対策をしっかりと行うようにしましょう。
4. その他
高齢者や持病のある方は、特に注意が必要です。
定期的に健康診断を受け、自身の健康状態を把握しておきましょう。
ヒートショックに関する情報収集を行い、正しい知識を身につけましょう。
ヒートショック対策グッズを活用しよう
ヒートショックの予防として様々な 対策グッズ を活用しましょう。
これらのグッズを効果的に活用することで、ヒートショックのリスクをさらに減らすことができます。
脱衣所暖房
脱衣所を暖かく保つための暖房器具です。セラミックファンヒーターやパネルヒーターなど、様々な種類があります。電気代が気になる場合は、人感センサー付きのものを選ぶと良いでしょう。
浴室暖房
浴室を暖かく保つための暖房器具です。換気機能付きのものや、乾燥機能付きのものもあります。
湯温計
お湯の温度を正確に測るための温度計です。デジタル表示のものや、湯船に浮かべるタイプのものなど、様々な種類があります。
バスマット
床の冷えが全身に伝わります。床冷えを避けるためにバスマットを轢きましょう。吸水性が高く、滑りにくいバスマットを使用しましょう。速乾性のあるものや、抗菌防臭加工が施されたものもあります。
手すり
急な血圧の上下により立ちくらみなどが引き起こされ、頭をぶつけてしまうなどの二次被害は避けたいとことです。取り付けが簡単なものや、折りたたみ式のものなど、様々な種類があります。
バスチェア
立ち上がり時の転倒や立ちくらみなどの予防策として、背もたれ付きや手すりのある椅子など、さまざまな種類のバスチェアがあります。
まとめ
ヒートショックは、 冬場の入浴時 に多く発生する、 命に関わる危険な健康障害 です。
家の中の急激な温度変化が原因で起こるため、 室温の管理 と 入浴時の注意点 を心がけることが重要です。
特に、 脱衣所や浴室を暖かく保つ ことを意識しましょう。
高齢者や持病のある方は、より注意が必要です。
家族や周囲の人は、高齢者の見守りや声かけを積極的に行いましょう。
ヒートショックの危険性をしっかりと認識し、 予防対策を徹底 することで、寒い冬も安全で健康に過ごすことができます。
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